アンジェロロスであるとともに、
蜷川ロスから、なかなか抜け出せない。
スカパーで、蜷川さんの追悼特集をするそうです。
海辺のカフカ、尺には尺をは、ありませんが・・・
ステージ・ナタリーとLaLaTVとのコラボ記事に、
脚本家の宮脇卓也さんのインタビューがあり、
最後の方に、ニューヨークに出掛けるカフカチームに掛けた蜷川さんの言葉があります。
──映画の撮影以降は、蜷川さんとお仕事は?
最後にお会いしたのが去年の5月かな。
彩の国さいたま芸術劇場で「海辺のカフカ」の稽古をやってて、
明日からみんなニューヨークに行くっていうタイミングでした。
てっきり快く送り出すのかと思ったら、
急に「ホントだったら『みんながんばってきて』って言えばいいんだろうけど、
そうはいかねえぞ!
こんな素晴らしい原作をもらって、
つまんねえ芝居をやってくんじゃねえぞ、このやろう!
俺、許さないよ!」って怒鳴り始めて。
蜷川さんが命を削りながら伝えようとしていると感じたし、
みんなそれを受け止めてニューヨーク公演に臨んだんじゃないかな。
あのときが、僕が蜷川さんを見た最後です。
「やっぱりすげえな」と思いながら帰りました。
あの激烈な姿が最後の印象として僕の胸に焼きついているので、
これで良かったのかなと思います。
宮脇さんが役者だった頃の話とか、
蜷川さんの優しさに、また泣けてきた。
私でも こんなんなんだから、
関わりの有った方々の思いたるや、ですね。