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神様のボート(3)「聖地」

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神様のボート


14歳になった草子(森川葵)は、葉子(宮沢りえ)が語る父(藤木直人)の思い出を聞きながら、

旅を続けていた。

転校ばかりの人生に、草子は母への不満を募らせる。

「どこかになじんでしまったらパパに会えない」と信じ、

生きているかも分からない父を待ち続ける母の姿は、とても正気の沙汰とは思えなかった。

母娘の溝は深まっていく。

母娘の関係はどうなるのか? 沢木と再会できるのか?




ママが無口になったら、引っ越しを考えてると恐れてる草子。
案の定・・・
渋る草子に、『離れても友達は友達でしょ?』
酷い母親だね(笑)。


『何処かに馴染んでしまったら、パパに逢えない。』と繰り返す葉子。
呪文のように・・・
ずっと、同じところにいて、パパに逢えなかったら、
見つけてもらえなかったら、耐えられないから?
事実を突きつけられることから逃げてる?


馴染まなかったら、見つけてもらえるのかと、訴える草子。
でも、悲しむ母を見て『ごめんなさい。』って。
いい子だね~(ノ_・。)


泣きながら『親友の誓い』を確かめ合う二人に、胸が痛いです。


悲しい想いに堪えて、母に付いて行ってるのに、

『いい街だったわね。』って、それは無いやろ!(笑)


2011年、草子は14才、ママは39才。
10番目の町、最後の町、葉山へ。


美容師、要る?(笑)
髪の毛、最初から短くて良いんじゃない?(笑)

そこまでして、バーター入れんでも・・・と思ってしまう(考え過ぎ?)。
いいドラマだから、余計にね。

hullのサエキさん役とかやったら良かったのに~(大きなお世話・笑)。


海の上で、遠く陸から離れて、怖くないのか?と聞く草子。

『自由を感じるっていうのは、強がり。
自分がもと居た場所が見えないのは不安だし、孤独だ。』と、サエキさん。


神様のボートに乗ってる葉子は、どうなんだろう?

あの人を想い、漂っているけれど、

『自分がもと居た場所』、居るべき場所は、あの人のところ。

それが見えない孤独感に、押しつぶされそうになっているんだろうな。


パパの誕生日には、会った時にパパに見せれるように、

写真を撮り続ける二人。

とうとう、パパの48歳の誕生日。

パパは、誰と誕生日を祝っているんだろう?


そのパパは・・・


本当に、物持ちの良いパパ。
何年、同じ服を着とんねん(笑)。
もう借金も返したはずなのに・・・
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心のかけら-20130324-2 求人広告を見て飛び込み・・・

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手に取った本には、葉子の『求む』の記事が・・・


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草子が全寮制の高校に進むと言い出し、

唯一の心の支えを失うまいと、取り乱す葉子。


『私は現実を生きたいの。ママは現実を生きてない!』

パパなんて何処にもいないんだよ。

現実を突きつけられて、愕然とする葉子に、
『ごめんなさい。』と謝る草子。
本当、良い娘だよね。

『ママの世界にずっと住んでいられなくて・・・』



パパを箱の中に入れないように、頑張って来たけど、

時間が経ち過ぎた。

歩くのも遅くなったし、

草子は自分の世界から出て行ったし・・・

ギリギリ、保っていたモノが崩れてしまいました。


一人になって、東京に戻ることに決めた葉子。
でも、もうハガキは出さない。



冬休みになったら、葉子の実家に行くようにと言われ、
向かう電車の中で、気になる背中を見つめる草子。
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心のかけら-20130324-9 パパ・・・

心のかけら-20130324-10 服、買えたんだね?(笑)



『東京から出て行ってくれ』と言った教授に、
東京に戻る許しを貰いに行くと、
桃井教授は、再婚して穏やかに暮らしてました。
良かった。

心のかけら-20130324-11 別の事を思い出す階段


あれから15年。

『草子』は、『お子さん』となり、

『もう何処に住もうと自由』だと・・・


5年くらい前に、『あの男』が来たと告げる教授。
訪ねてきたけど、葉子は行方知れずだったからと。



逢えなかったけど、あの人は探していてくれた・・・

『もう死んでもいい。いつ死んでも・・・』


あの人は・・・

心のかけら-20130324-12 雑誌の住所の場所へ

心のかけら-20130324-13 今ごろ(笑)


あの人は、探していてくれた・・・

やっと逢えた!
心のかけら-20130324-14 でも、それは幻影


『もう死んでもいい。いつ死んでも・・・』


草子にお別れを告げる葉子。

『無理に馴染まなくていい。
あなたはあなたらしく生きればいいから・・・』


その様子に、胸騒ぎを覚える草子。


『大丈夫、もうすぐ終わるから・・・』


その頃、沢木は二人が出会ったバーに・・・
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睡眠薬を飲む葉子。
その時、『あの人』の気配が・・・

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心のかけら-20130324-18 『遅くなって、すまなかった。』


ホンマや。
何もかも、遅すぎるっちゅうねん!(笑)


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『長い間、待たせてすまなかった。』

『本当に、帰って来てくれたのね。』


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『言っただろ?必ず見つけ出すって・・・』


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『さあ、行こう。』

『何処へ?』


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『僕らの草子のところへ。』

『知ってたの?』


この『知ってたの?』

愛する人が知ってくれてて嬉しいという、少女のような感じが、

りえちゃん、とっても素敵。


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『大分前、桃井先生を訪ねた時、聞いたんだ。逢わせてもらえるかな?』

『もちろんよ。あなたにとてもよく似てるわ。』


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『こうやって抱き合ったまま、水になって流れていきたい』


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『川みたいに?』


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『そう、川みたいに・・・』


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『抱き合ったままで・・・』


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『絶対離れない』


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『そのまま、僕たちが死んだら、手も足も絡めたまま水になるね。』


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昔ママが、こんな事を言っていた。

『一度出逢ったら、人は人を失わない。』


『神が合わせられたものを人が離してはならない』「マタイによる福音書」より



ドラマの中でしか聞けないという、

畠山美由紀さんの『Hallelujash』も素敵でした。

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心のかけら-20130324-41 最後は、やっと三人でラブラブ

私は まだ原作を読んでません。

読んだ方々によると、原作の世界観を壊していない終わり方らしい。

どっちとも取れる、視聴者の想いに任せた終わり方。

つまり、好きに考えって良いって事ですよね(笑)。


あんな薬の量で死ぬ訳ないし、

妄想なら、沢木がバーに行くのは要らんし・・・

と思うけど、それも作り手の罠?(笑)


最後の草子の肩越しに、祭壇が見えると書いている人もいましたが、

よく分からず・・・


最後に葉子が抱いてるのは、第2子と書いてる人もいましたが、

あの赤ちゃんは、どう見ても草子だし・・・


チャイムを鳴らしたのは、佐川だと言う人もいたけれど・・・(爆)


どっちみち、

葉子は、孤独から解放され、沢木と幸せになれた。

それだけで、良いのかもしれません。

でも私は、二人が幸せになったと思い込みたい(笑)。


久しぶりに、いろいろ考えたな。


さすがに文学作品だけあって、いろんな人が呟いてた。
漠然と???なものが、いろいろ分かって面白い。
ちょっとずつピースが合わさる様に、
葉子の頬と沢木の背中の様に、ピタッピタッと・・・


先ず、葉子がウォークマンで聞いていたのは、
BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)というバンドの曲。

電車の中で聞いてたのが、
『ICE CANDY』
『嘆きの白』
『15才』

さいたま芸術劇場で沢木を追いかける前に聞いていたのが、
『水色』

そして、今回海岸で聞いていたのが、
『おまえが欲しい』


『ICE CANDY』は違うけど、
歌詞によく、『神様』が出てくるんだよね。
そして『水色』は、内容が二人にぴったり。
『すきとおった水に帰ってゆくだけ』とか。


葉子の雑誌に投稿する名前『J.S.B』は、バッハのこと。
葉子が部屋で弾いてたのも、バッハ。


そして、最後の草子の大胆なポーズ
『なんでボナール画集片手にバルチュスポーズ?』
と、呟いてる人がいて、その絵も貼ってくれていて、
なるほど!と思いました。


やっぱり、深いな。

文学は、良いな。

またこんな作品に巡り合いますように・・・祈る








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